お疲れ様です!!中小企業診断士を独学合格したサラパンです!

ニュースで黒字倒産っていう文字を見たんですが、利益が出てるのになぜ会社が倒産するんですか?

それは、利益と会社が手元に持っているお金が一致するわけではないからだよ。
今日は現金の流れを表すキャッシュフローについて解説するね。
企業は利益が出ていても倒産することがあります。
その理由は、「利益」と「お金(キャッシュ)」は必ずしも一致しないからです。
会社経営では利益だけでなく、実際にどれだけ現金が増減したのかを把握することが非常に重要になります。その現金の流れを表したものがキャッシュフロー(Cash Flow)です。
中小企業診断士試験でも、キャッシュフロー計算書や営業キャッシュフローの計算は頻出テーマです。特に財務・会計だけでなく、二次試験の事例Ⅳにもつながる重要論点となっています。
この記事では、キャッシュフローの基本から、営業・投資・財務キャッシュフローの違い、試験で押さえておきたいポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
キャッシュフローとは

キャッシュフローとは、一定期間における現金および現金同等物の増減のことです。
「会社にどれだけお金が入ってきて、どれだけ出ていったのか」を表しており、企業の資金繰りや経営状態を把握するための重要な指標です。損益計算書では利益が分かりますが、実際の現金の動きまでは分かりません。そのため、キャッシュフローを確認することで、企業の実態をより正確に把握できます。
例えば、商品を100万円で販売しても代金がまだ回収されていなければ、利益は計上されても現金は増えていません。
このように、
- 利益が出ている会社
- 現金が増えている会社
は必ずしも同じではありません。
キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書(C/F計算書)は、企業の現金の流れをまとめた財務諸表です。
貸借対照表(B/S)は「財政状態」、損益計算書(P/L)は「経営成績」を表しますが、キャッシュフロー計算書は「現金の流れ」を表します。
この3つを組み合わせて分析することで、企業の経営状況を総合的に判断できます。
キャッシュフローは3つに分類される
キャッシュフローは次の3つに分類されます。
営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)
本業によって獲得・支出した現金の流れです。
主な例
- 商品販売による現金収入
- 仕入代金の支払い
- 人件費の支払い
- 税金の支払い
営業CFは企業の本業の稼ぐ力を示します。
営業CFが継続してプラスであれば、本業から安定して資金を生み出していると考えられます。
投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)
設備投資や資産売買による現金の流れです。
主な例
- 工場設備の購入
- 機械設備の取得
- 有価証券の購入
- 固定資産の売却
一般的に設備投資を行うと現金が減るため、投資CFはマイナスになることが多くあります。
将来の成長のための投資であれば、必ずしも悪いことではありません。
財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)
資金調達や返済に関する現金の流れです。
主な例
- 借入金の増加
- 借入金の返済
- 株式発行による資金調達
- 配当金の支払い
企業がどのように資金を調達しているかを確認できます。
キャッシュフローの見方
企業分析では、3つのキャッシュフローを組み合わせて考えることが重要です。
理想的な企業
- 営業CF:プラス
- 投資CF:マイナス
- 財務CF:マイナス
本業で稼いだ資金を設備投資に使い、さらに借入金も返済できている状態です。
成長企業
- 営業CF:プラス
- 投資CF:マイナス
- 財務CF:プラス
積極的な設備投資を行うため、借入などで資金調達している状態です。
注意が必要な企業
営業CFが継続してマイナスの場合、本業で現金を生み出せていない可能性があります。
利益が黒字でも営業CFがマイナスになるケースがあり、この状態が続くと資金繰りが悪化し、「黒字倒産」のリスクにつながります。
中小企業診断士試験でよく出題されるポイント
キャッシュフローでは次の内容が頻繁に出題されます。
- 営業・投資・財務CFの分類
- キャッシュフロー計算書の読み取り
- 営業CF(間接法)の計算
- 減価償却費の扱い
- 売掛金・買掛金・棚卸資産の増減
- フリーキャッシュフローの計算
- キャッシュフローの組み合わせから企業状況を判断する問題
特に営業キャッシュフロー(間接法)は頻出論点です。減価償却費は現金支出を伴わないため加算し、売掛金や棚卸資産など運転資本の増減が営業CFにどのような影響を与えるかを理解しておくことが重要です。
試験対策のポイント
キャッシュフローを学習するときは、暗記だけではなく「なぜ現金が増えるのか」「なぜ減るのか」を考えながら学ぶことが大切です。
試験では次の内容を確実に押さえておきましょう。
- 営業CFが企業の稼ぐ力を表すことを理解する
- 投資CFがマイナスでも成長投資なら必ずしも悪くないことを理解する
- 財務CFから資金調達・返済状況を読み取れるようにする
- 間接法による営業CFの計算問題を繰り返し演習する
- フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)の意味を理解する
キャッシュフローは毎年のように出題される重要論点です。過去問を解きながら、数字の意味まで理解できるようになると得点源になります。
まとめ
キャッシュフローは、企業の「利益」ではなく「現金の流れ」を把握するための重要な考え方です。
キャッシュフロー計算書では、
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によるキャッシュフロー
- 財務活動によるキャッシュフロー
の3つに分類され、それぞれが企業経営の異なる側面を表しています。
中小企業診断士試験では、キャッシュフロー計算書の読み取りだけでなく、営業キャッシュフローの計算や企業分析まで幅広く出題されます。
まずは「3つのキャッシュフローが何を意味するのか」を理解し、その後、過去問を繰り返し解いて実践力を身につけていきましょう。

損益計算書はよく見ることがあるけどキャッシュフロー計算書は見たことがなかったです。
会社の現金の流れを見るためには重要なものなんですね。

そうだね。
あまり見ることのないものかもしれないけど、各キャッシュフローの数値を見ると色々な情報を得ることができるよ。


